大都会を夢見て [生活]
アンジェリート（Angelito）（32）さんは、セブ市カマミア・サンタンダァ（Kamamia Santander Cebu City）という片田舎でまともな収入もなく、家族4人は常日頃からトウモロコシの粒をご飯の代わりに焚いて食べていた。マニラに一攫千金を夢見て、コツコツ貯めたお金でマニラ行きの船の片道切符を買った。4ヶ月前に、4歳と9歳の子どもを連れて家族4人でマニラの大都会にやって来たが、マニラでは頼る先もなく、持ち金も使い果たしてしまった。生活に困りゴミ集積場にたどり着いたが、ゴミ集積場では廃棄されるゴミも減り、ゴミ拾いのベテランが換金可能なゴミを手早く拾っていく。ゴミ拾いの新人にとって廃棄されたばかりのゴミ集積場のゴミ拾いの競争には勝てない。アンジェリートさんは、古いゴミを掘り返して1日100ペソの収入にはなるが家族4人で3食は食べれない。セブの田舎に帰りたくてもお金がないので帰れない。船の片道大人一人2,000ペソ×2人＝4,000ペソ掛かる。セブに帰りたいと言っていた。
▲ゴミ集積場で穴を掘るアンジェリートさん
▲アンジェリートさんと奥さん（写真左）
▲アンジェリートさん一家の家財道具とブルーシート1枚の家
▲セブに帰りたいとつぶやく奥さん（写真左）とアンジェリートさん（写真右）
これも日本でいては理解できないPhilippinos の悲しい現実ですね。普通の日本人ならビジョンを描いて故郷を出ると思う。就職口を決め生活のバランスシートを構築。できるなら失敗も計算に入れ帰る費用も確保してないといけないと思う。
ＯＦＷの現状をみても実際は短期滞在しかできない観光ビザで出るケースがかなりある、ともかく一攫千金に期待するのに似ている。彼らは彼らなりに追い込まれている。イスラエル侵攻のときレバノンのフィリピン人労働者は１０万人規模だったと記憶しています、彼らは国に帰ると考えるのは日本人的な思考回路。多くが残り仕事を探そうと必死でした。帰っても借金だけで食べてけないという現実を口にする。（またあんな状況で帰れば負け犬とされる土壌があるようにも思う。稼いで仕送りできることが立派で美徳なのです。）
あの時アロヨ政権は救出船を出そうとポーズをとったが実際は自国民を助ける能力もないのです。数が多すぎるのもありますが中東の危険を考えた危機管理なんか日頃してる余裕もないのです。まったくなにから手をつけていいかわからないのでしょう。気の毒な状況です。、、、でも世界にはこういう国っていっぱいあります。
by mac (2007-05-23 06:26)
記事を読んで・・・思うのは・・・一攫千金そんなに簡単じゃ～無い!!
『あさはか』っと思うのはＡＫＯだけでしょうか？？
確かに・・・裕福ではないセブでの暮らし・・・でもその４０００ＰＨＰをためれる
だけの状況があったわけですから・・・!!もう少し・・・基盤を作る事を
考えるべきだったのでは・・・無いでしょうか？？
確かに・・・夢を見て行動するのは・・・とても良い事だと思いますが・・・
その少しの『あさはか』さが・・・より極貧を招き・・・苦しんで居る訳ですし・・・
働く事を考えるなら・・・セブに居た方が良かったですね!!
ご家族で頑張って・・・１日でも早くセブに帰れると良いですね!!
by MASAYA (2007-05-23 08:44)
mac様
貧困層の人たちを見ていると、行き当たりばったりの生活と、返せもしない借金をすぐしてしまうことがあると思います。
by トシ (2007-05-23 13:43)
ＭＡＳＡＹＡ様
一攫千金と浅はかです。
「セブにいればよかったのに」と思うは皆さんも小生も同じです。
これからもスラムで起きている現実をリポートしていきます。
by トシ (2007-05-23 13:51)
アイス容器の件調べていただきありがとうございます。ステン容器は温度を伝達しにくい特徴がありますが３日も持つとはすごいです。
確かに貧困層の人はいきあたりばったり、無計画ですね。
＞トウモロコシの粒をご飯の代わりに焚いて食べていた
かなり質素ですが、木の皮にまで手をつける北朝鮮よりははるかに恵まれていますね。
北朝鮮のような寒冷地と異なり熱帯とは本来は豊かなものだと思います。キャッサバやタロ芋もすくすく育つし米も成長が早い。果物も種類が多い。それでもこうした貧困層が多いフィリピンになぜ？と興味を覚えます。
アンジェリート家のようなブルーシート、日本ではホームレスと言いますが日本ならあれでは冬が越せない。寒さで凍死する心配がないことで逆に無計画な性格となるのかと思います。
by mac (2007-05-23 17:47)
mac様
フィリピンの気候が年中暖かいので、貧困層が無くならない理由の一つだと思います。
by トシ (2007-05-24 00:21)