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フィリピン基礎教育の就学率 [教育]

教育省(2005)Fact Sheet- Basic Education Statisticsにより、基礎教育の純就学率を把握する。純就学率とは、例えば初等教育の場合、対象年齢6~11 歳人口の内、小学校に就学している人数の割合である。
純就学率=(6~11 歳の小学校在籍者数)/(初等教育対象年齢6~11 歳人口)
基礎教育の純就学率は、初等教育については、6~11 歳基準では90.1%となっている。中等教育については、12~16 歳基準で58.0%となっている。粗就学率とは、なんらかの理由により12 歳以上、或いは6 歳未満で小学校に就学している児童も含め、全ての小学校児童数を初等教育の対象年齢人口で割ったものである(中等学校であれば12~15 歳以外の年齢で就学している生徒数を12~15 歳人口で割った数値となる)。
粗就学率=(全小学校在籍児童数)/(6~11 歳人口)
12 歳以上で小学校に(或いは16 歳以上で中等学校に)就学しているのは、例えば留年や、一度は正規の学校教育から離脱したが、再び戻ってきたために学年が遅れているケースなどが考えられる。このため、一般的には粗就学率は100%に近いことが望ましい。粗就学率の初等教育については、6~11 歳人口を基準としてみると、1998-99 年度に117.0%であったものが、107.8%に低下している。中等教育については、13-16 歳人口基準で1999-2000 年度の75.3%から2000-20001年度は79.5%に上昇し、2002-2003 年度には12-16 歳人口基準で81.9%となった初等、中等教育いずれにおいても改善の傾向がみられる。


▲Arsenio H. Lacson Elementary School ラクソン小学校
  (Grade1 Cosmos Session) 2007 1年コスモス組


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フィリピン教育体系 [教育]

フィリピンの教育体系は6-4-4制で、就学前教育は通常、幼稚園教育を指し2歳半~6歳まで保育園、幼稚園に通うことが可能で、その後1年生に進学する。6年間の初等教育、初等教育機関(小学校)は義務教育で、入学年齢は6歳児から公的学校の義務教育は6年限りになる。4年間の中等教育、中等教育機関(中学校)は日本の中学校と高等学校を一緒にしたような教育機関である。修学年限4年の高校に相当し、その先行条件は、初等教育を修了していることである。生徒は12歳で中等教育の学校に入学し、15歳で卒業する。4年間の高等教育、中等教育後の学校教育には、2年または3年の学位取得のない技術、あるいは専門課程がある。16歳で入学する。高等教育は、多様なプログラム、あるいは学科により大学程度、修士、および博士に分類される。授業言語は、国語・社会・保健・音楽などの一部の教科は母国語であるピリピノ語で行われているが、それ以外の教科は英語で行われる。1946年に独立したフィリピンでは、それまで植民地支配をしていたアメリカの影響を受けており、その時代に制定された学校教育制度を7-4-4制の教育体系を原型として、授業に英語が用いられているのもその表れである。


サンバヤナン・クリスチャーノ デイケアセンターにて、
  幼稚園児と交流する守口ロータリークラブのメンバー(昨年)


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ペディキャブ [雑感]

夜22:00になると、スモーキーマウンテン本住宅に住んでいるJeffrey(22)さんとJerom(10)君兄弟はペディキャブ(Pedicab)で、近隣地区の繁華街を回って軒先に出たゴミを収集している。行政のゴミ収集車が来る前に、換金可能そうなゴミの空き缶や鉄屑、瓶や段ボールを回収する。40ペソでペディキャブをレンタルして、1日約6時間ゴミを回収して平均200ペソになる。ところが2日前、Jeffreyさんがペディキャブを運転中、Jerom君はサイドカーで居眠りをして、大きく伸びをした際に、走っているタイヤのリムの中に足が挟まった。その瞬間「ウギャーァアーウォーウォー」と大きな叫び声と同時に、ペディキャブは止まった。Jerom君はタイヤのホイールのリムで足を切った。泣きじゃくるJerom君。お兄さんのJeffreyは、病院に連れて行きJerom君は足を6針縫った。Jeffreyは、従兄の人から手術代と薬代で1,000ペソを借りた。この借金の返済と生活をして行かなければ成らないので、最近Jeffreyはゴミ集積場でゴミを拾い始めた。


▲ペディキャブ


▲Jerom君(写真中央)足の甲を6針縫った


▲Jeffreyさん(左)とJerom君(左から2番目)


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ゴミ集積場の宴会 [雑感]

トンド地区ピア18のゴミ集積場で宴会が開かれていた。捨てられていたゴミの中から豚のレバーを拾ったというJoseph(32)さんが、炭を熾してレバーを焼き始めたらゴミ拾い仲間が集まってきた。ゴミ集積場でゴミを拾う時に顔見知りになった人たちと交流と親睦を兼ねた宴会である。他の参加者は飲み物も用意し、ジンのお酒も酌み交わされていた。参加者それぞれの役割分担もしっかり出来ていて親睦は深まったことだと思う。宴会は暗くなるまで続いていた。


▲Josephさん(写真左)の音頭でゴミ集積場で宴会が始まった


▲宴会の片手間にゴミの仕分けもする


▲宴会は盛り上がる


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トロトロ [仕事]

スモーキーマウンテン本住宅の市場の一角で「トロトロ(Torotoro)」と言われる、おかずになる料理を指で示し注文する。アティン・カレンデリア(Ateng Carinderia)という青空食堂を営んでいるBoy(47)さん。毎朝食材の買い出しと、調理は兄弟3人で分担をして行っている。毎日12品の料理を作り、営業時間は8:00~18:00である。フィリピン料理は様々な国の食文化が交じり合って、スペインや中国の影響を大きく受けている。素材は豚肉、鶏肉、魚がメインで、特徴は大味でしょっぱい、すっぱい味付けが多く、ココナッツ、パティス(魚醤)を利用して、独特の甘みや香りを出している。また、タイや韓国のように辛い料理はほとんどない。おかずは、小皿に盛りつけ1品10~20ペソ、ご飯はお椀一杯分で5ペソである。Boyさんは、毎日平均して4,000ペソの仕入れを行い、売上は6,000ペソになるという。毎日レシピを変えて、お客さんに飽きられないように努めている。



▲トロトロと言われる安食堂を運営するBoyさん


▲揚げ出し豆腐と豚のアドボ


▲豚、ウインナー、ジャガイモのミヌド


▲ミルクフィッシュ(バグース)のパクシュウ


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ベテラン [雑感]

トンド地区ピア18のゴミ集積場で子どもたちの遊びを見つけた。「ベテラン」といわれる遊びは、5~6人の参加者でじゃんけんをして、負けたものが拾ったシャンプー等の空き容器(プラスチック製)のゴミを出す。次のじゃんけんで順番を決める。カラヒッグ(Kalahig)というステンレス製のL字のゴミ引掛け棒を投げてプラスチック製の容器に刺さると、プラスチック製容器は刺さった人の物になるスリリングな遊びが流行している。Milna(12)さんは、この「ベテラン」始めて2年になるが彼女の右に出るもにはいない。この遊びは、一つ間違えて足にでも刺さったら、唯事では済まないのでやめた方がいいと思うのは小生だけであろうか?


▲「ベテラン」参加者はじゃんけんで順番を決める


▲Milnaさん(中央)は、プラスチック製容器に狙いを定める


カラヒッグを投げてプラスチック容器に命中したMilnaさん(中央)


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最低限必要な月収 [報告]

まにら新聞6月23日の記事より抜粋、国家統計調整委員会(NSCS)が6月21日に発表した統計によると、2006年現在で衣食住に最低限必要な月収は、全国の平均的世帯(5人家族)で、「6,211ペソ」に上り、同額が貧困世帯を分ける境界線となる。この月収額は、05年の同5,853ペソに比べて約5.4%上昇した。地域別では、マニラ首都圏が最も高く、月収8,254ペソが貧困ライン。このうち60%に当たる4,920ペソが食費、それ以外は食事を除く生活必需品に充てられるという。収入を一日当たりでみると、平均的世帯が最低限の食品、生活必需品を購入するためには204ペソが必要という。地域別では、マニラ首都圏の一日の収入額は272ペソ、首都圏を除く都市部が233ペソ、地方が194ペソだった。また、衣食住に最低限必要な一人当たりの年間生活費は、マニラ首都圏が19,800ペソと前年比約5%増。(ペソ≒円為替レート2.69)6月24日現在


▲バランガイ(最少行政地区)129 住民宅(本文と関係ありません)


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母なる大地の子どもたち新期生 [報告]

母なる大地の子どもたち」は、今年の5月4~25日まで夏休み期間中にアメリカ公演ツアー(サンデェゴ、ロサンジェレス、サンフランシスコ)19名のダンサー、3名のミュージシャン、団長、演出、マネージャーの25名が4ヶ所のホール公演を終え帰国した。6月に入り小、中学校の新学期も始まった。昨日、スモーキーマウンテン本住宅のサンバヤナン・クリスチャーノデイケアセンターに、「母なる大地の子どもたち」の新期生8~14歳の40名が集まった。初日の昨日は、ジュンジュン舞踊指導員の指導の元、シニアダンサー11名が補佐をして、踊りの型を稽古した。これから毎週水曜日19:00~21:00稽古が行われる。来年の夏休みには、アメリカ公演が待っている。


▲母なる大地の子どもたちの新期生とシニアメンバー


▲サンバヤナン・クリスチャーノデイケアセンターにて稽古が始まった


▲踊りの型を稽古する新期生


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海水浴 [生活]

ゴミ集積場隣地のバランガイ(最少行政地区)105のダマヤン(Danmayan)地区の海岸で、朝夕ともなく子どもたちが泳いでいる。子どもたちは、堤防の上から3m下の海に足から元気よく飛び込む。スラムに水は無いので、海でシャワー代わりの海水浴をする。同時に泳ぎも上手になる。海の水深の深い所で泳げない子どもたちは、カワワビーチで海水浴をすることになるが、カワワビーチは汚いので、子どもたちの健康に悪いと思う。



▲堤防から海に飛び込む子どもたち


▲海水浴という名の水浴び


▲何度も堤防から海に飛び込む子どもたち


▲ポーズをとる子どもたち


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牛スカル [雑感]

トンド地区ピア18のゴミ集積場に、マニラ首都圏から排出されたゴミが捨てられている。ゴミの種類は様々なゴミが捨てられている。ゴミはリユース、リサイクルが可能である。では、牛の頭蓋骨はリサイクルが可能なのであろうか? 牛の頭蓋骨についている角が、リサイクルに使える。牛の角は、角細工の材料として購入する人が多く、ボタン、スプーンやフォーク、一輪差しや鉛筆立てになる。最近、牛の頭蓋骨から角を取って加工するだけではなく、牛の頭蓋骨にニス仕上げをしてお土産屋に出荷する。小生は、下町のお土産屋を通りかかった時、牛の頭蓋骨のお土産を見つけたので、値段を聞いてみると、ニス仕上げをした牛の頭蓋骨が500ペソで売られていた。材料費は、無償でお金を掛けず、ニス仕上げだけの手間と材料費で、儲けるすごい商売だなと感心した。


▲夕日にゴミの山


▲よく見ると牛の頭蓋骨


▲この牛の頭蓋骨も大金に変わる

 


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