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橋の下のスクワッター4 [生活]

昨日、橋の下のスクワッター(違法占拠住民)の人たちが、その後どうなったか見に行った。Geama(23)さん家族が雨をしのぐためのテントを掛けた小屋にいた。7月6日この地域の強制撤去が行われ、7月9日にGeamaさんは、行政支援の5,000ペソの補償で、ミンダナオ島のジェネラルサントスに船で帰る予定だが、乗船券がなかなか取れなくて帰れなかった。7月14日マニラ発、ジェネラルサントス行きの乗船券がやっと取れた。Geamaさんの旦那さん(27)は、マニラに一人残って仕事をする。Imelda(34)さんは、違法占拠住居であるバロンバロン(継接ぎ細工の家)の強制撤去後、住む所がなくなり、行き先も無いので、橋の下の一番奥に住居を作って住み始めた。エステロ・デ・ヴィタス川を挟んだ川向こうの違法占拠住居のバロンバロンの取り壊しも始まっていた。住民の情報によると強制撤去に反対していたスクワッターは、行政支援2,000ペソに減額されの強制移住となりそうだ。


▲テント小屋にいたGeamaさん家族


▲数日後に別れて暮らすことになるGeamaさんと旦那さん


橋の下の違法占拠住居はそのままで、橋からはみ出た住居が、
  強制撤去された。Imeldaさん(写真右)の住居は撤去され、橋の下に移住した


川を挟んだ向こう側でも、違法占拠住居の取り壊しが始まった


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橋の下のスクワッター3 [生活]

7月6日橋の下のスクワッター(違法占拠住民)の違法占拠住居であるバロンバロン(継接ぎ細工の家)の強制撤去が行われた。この地域には12世帯が生活していたが、事前に1世帯は移住した。行政は、11世帯を対象に各世帯に5,000ペソを支給した。行政の人達がバロンバロンを解体していく、スクワッターの人たちは自分の家が壊されると、使えそうな材料を拾い、空いたスペースにきれいに並べていく。Geama(23)さんは3人の子どもを連れて、週明けの月曜日に行政支援の5,000ペソの補償を使ってミンダナオ島のジェネラルサントスに船で帰るという。Geamaの旦那さん(27)は、今の給料でマニラで暮らすのは厳しいので家族は田舎に帰し、仕送りをするという。家族に毎日会えないのは寂しいが子どもたちの将来を考えた結果だと言う。


▲強制撤去された橋の下のバロンバロン


▲住居が解体された橋の下のスクワッターの人たち


▲ Geama(写真中央)さんは、田舎に帰ることを決心


Geamaさん(写真左)と家財道具<段ボール箱>


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橋の下のスクワッター2 [生活]

7月1日に行政と橋の下のスクワッター住民会議が行われた。行政による道路と橋の拡張工事実施にあたり、違法占拠地区のバロンバロン(継接ぎ細工の家)の強制撤去が申しつけられた。1世帯当たり5,000ペソの補償で合意。7月5日に行政がバロンバロンの掘って手小屋を撤去する。住民のImeldaさんは、私たちはスクワッター(違法占拠住民)なので、出て行けと言われれば、出て行くしかない。出て行くことは覚悟しているが行き先がないので、この先どうなるのかわからないと陽気に答えた。また、行政支援の5,000ペソの補償については、少ないけど貰えるだけましと呟いた。


▲橋の下の生活、水浴びをする子


▲橋の下、川の上のバロンバロン


▲住民の女性の散髪を行うImeldaさん(写真右)


▲強制撤去が決まったが、陽気なスクワッターの人たち


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海水浴 [生活]

ゴミ集積場隣地のバランガイ(最少行政地区)105のダマヤン(Danmayan)地区の海岸で、朝夕ともなく子どもたちが泳いでいる。子どもたちは、堤防の上から3m下の海に足から元気よく飛び込む。スラムに水は無いので、海でシャワー代わりの海水浴をする。同時に泳ぎも上手になる。海の水深の深い所で泳げない子どもたちは、カワワビーチで海水浴をすることになるが、カワワビーチは汚いので、子どもたちの健康に悪いと思う。



▲堤防から海に飛び込む子どもたち


▲海水浴という名の水浴び


▲何度も堤防から海に飛び込む子どもたち


▲ポーズをとる子どもたち


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ラジアルタイヤ [生活]

スモーキーマウンテン仮設住宅の隣地のゴミ集積場のスラム街で新しいことが始まった。マニラ市から廃棄されているゴミの量が減ったこともあるが、今まで見向きもされなかった産業廃棄物のタイヤに価値を見出した人たちがいる。以前タイヤと言えばバロンバロン(継接ぎ細工の家)の屋根のトタンやベニヤ板が飛ばないように屋根の上にタイヤを載せるぐらいしか使い道はなかった。ここでの注目はラジアルタイヤである。ラジアルタイヤとは、平坦路の高速走行に最適とされているタイヤのことで、乗用車からバス・トラック等の大型車まで、一般的に広く使われている。タイヤ表面の内側にある繊維層が、進行方向に対して直角(ラジアル)に編み込まれていることから、ラジアルタイヤと呼ばれる。このラジアルタイヤの素材に高炭素鋼などを束ねたワイヤーが輪状にして形成されている。昨今新聞やTVのニュースで中国の鉄の消費が旺盛で、鉄の中国相場高騰を受けてフィリピンでも上昇していることもあり、ゴミ集積場のスラム街で夜中の12時になるとラジアルタイヤを燃やして、高炭素鋼のワイヤーを取りだす。乗用車のラジアルタイヤ1本で約1kのワイヤーが取れる。ワイヤーは1k/6ペソになる。


▲産業廃棄物として出た大型車のラジアルタイヤ


▲0:00~3:00の夜中にタイヤを燃やすと真っ黒な煙が上がる
 


朝方に高炭素鋼のワイヤーを収集する


▲ラジアルタイヤを燃やして取り出した高炭素鋼のワイヤー


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大都会を夢見て [生活]

アンジェリート(Angelito)(32)さんは、セブ市カマミア・サンタンダァ(Kamamia Santander Cebu City)という片田舎でまともな収入もなく、家族4人は常日頃からトウモロコシの粒をご飯の代わりに焚いて食べていた。マニラに一攫千金を夢見て、コツコツ貯めたお金でマニラ行きの船の片道切符を買った。4ヶ月前に、4歳と9歳の子どもを連れて家族4人でマニラの大都会にやって来たが、マニラでは頼る先もなく、持ち金も使い果たしてしまった。生活に困りゴミ集積場にたどり着いたが、ゴミ集積場では廃棄されるゴミも減り、ゴミ拾いのベテランが換金可能なゴミを手早く拾っていく。ゴミ拾いの新人にとって廃棄されたばかりのゴミ集積場のゴミ拾いの競争には勝てない。アンジェリートさんは、古いゴミを掘り返して1日100ペソの収入にはなるが家族4人で3食は食べれない。セブの田舎に帰りたくてもお金がないので帰れない。船の片道大人一人2,000ペソ×2人=4,000ペソ掛かる。セブに帰りたいと言っていた。


▲ゴミ集積場で穴を掘るアンジェリートさん


▲アンジェリートさんと奥さん(写真左)


▲アンジェリートさん一家の家財道具とブルーシート1枚の家


▲セブに帰りたいとつぶやく奥さん(写真左)とアンジェリートさん(写真右)

 

 

 

 

 


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汗疹 [生活]

5月中旬を過ぎたが、今年の夏期はいつまでも続き例年になく暑い。昨日は朝夕25℃で、日中は30℃を余裕に超える。スモーキーマウンテン本住宅で、夏休み中の子どもたちも直射日光が強いので日中は屋外に出歩かない。昼食時間帯にTVのあるユニットでは、子どもたちは皆、大衆人気番組にかじりつき、一緒に歌ったり踊ったりしている。昼食後14:00~16:00ぐらいはお昼寝タイムになる。その時間帯になると本住宅のビルディングも静かになるが、幼児の泣声がどこからともなく聞こえてくる。ユニットの外で泣いている幼児をあやしている姉妹の子に聞いてみた。「どうして泣いてるの?」聞くまでも無かった見るからに汗疹で泣いていることがわかった。水浴びをさせても、ユニットの部屋が暑いので汗疹が引かないと言っていた。


おでこに汗疹


▲汗疹を痒がる幼児


▲全身汗疹であった


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ゴミ集積場の穴掘り [生活]

スモーキーマウンテン仮設住宅隣地にあるトンド地区ゴミ収集場のゴミがリサール州モンタルバン地区とナボタス地区の埋立て場に移されるようになってから、トンド地区ゴミ集積場で新しいことが始まった。以前は24時間ゴミを廃棄していたが、現在はマニラ市から出るゴミをゴミ収集車が朝6時から正午まで運んで来る。ゴミ集積場に廃棄されたゴミを拾って分別をして販売している職業の人達の競争率が上がり、収入不足となってきた。そんな中、トンド地区のゴミ集積場は殆んど平らに整地されたゴミ集積場に日除け用にシートを張って、ゴミ集積場に穴を掘り始めている。穴掘りをして換金可能なモノを掘り出している。


▲トンド地区の整地されたゴミ集積場


▲あちらこちらに日よけシートを張って、ゴミを掘り返している


▲海水が湧きあがってくる


▲限りなく掘り続けて行て一攫千金を?


▲セリア(10)は生れてからずーっとゴミを拾っていて、読み書きが出来ない。
 「学校に行きたくないの?」と聞いてみたところ、「ゴミを拾って家族の生計を助けるの」
 という返事が返ってきた。


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カワワ・ビーチ [生活]

トンド地区にピア18(Piar)というハーバーがある。そこはスモーキーマウンテン仮設住宅隣地のゴミ集積場でもある。この海岸線沿いにはスクワッター(違法占拠住民)が暮らす約300世帯のスラム街がある。青い海、美しく白い砂浜が続く海岸には・・・と言いたいところだが、その全く逆で「黒い海、汚くて臭いゴミで出来た浜が続く海岸で多くの子どもたちが海水浴をしている。」このビーチに誰が名付けたか知らないが「カワワ・ビーチ」と呼ばれている。「カワワ・ビーチ」のカワワ(Kawawa)とはタガログ語で「可哀相」という意味である。このスラム街には水が無いので住民は毎日このカカワ・ビーチで水浴びをしている。


▲カワワ・ビーチの黒い海、汚くて臭いゴミ浜、コンクリートの防波堤の上には、
 人の糞がいっぱいあったので便所と言った処だろうか?


▲カワワ・ビーチで毎日海水浴をする子どもたち


▲カワワ・ビーチのゴミ浜沿いは、バロンバロン(継接ぎ細工の家)が建ち並ぶ


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洗濯 [生活]

スモーキーマウンテン本住宅、仮設住宅、ゴミ集積場、近隣のスラム街へ行って必ず見る光景が洗濯をしている人の姿と干してある洗濯物である。水不足の中、限られた水で洗濯をしなければならないので、洗濯もシステム化されている。水を張った大きな盥(たらい)に洗濯物を入れ、固形洗濯石鹸で汚れた衣類を泡立て手で揉み洗いをする。揉み洗いが終わるとそこで洗濯物をしっかり絞る。絞られた洗濯物は、濯ぎ用に用意された大きな盥の中で濯ぐがほとんど泡が出ない。その濯ぐ動作が3回繰り返えされると、しっかり手で絞り籠に入れる。フィリピンの人たちはきれい好きで、乾期には汗をかくたびに2回でも3回でも水浴びをする。その都度、衣類も着替える。スラムの人たちはおもにTシャツとジーパンを着ているがいつも小奇麗にしている。


▲スモーキーマウンテン本住宅で決められた量の水で洗濯をする


▲ゴミ集積場のバロンバロン(継接ぎ細工の家)の中で洗濯をする


▲近隣のスラム街のバロンバロンに物干し竿が掛けられ、
 洗濯物が干してある


▲本住宅にはクリスマスツリーの飾りのように
 洗濯物が干してある


 


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