カレッサ [文化]
スモーキーマウンテン本住宅を出るとバランガイ129に沿ってロドリゲス通りが走っている。その通りに「パッカパッカパッカパッカ」とリズムよく路面に馬の蹄の音が響く。カレッサ(Kalesa)と言われる一頭立て二輪馬車である。カレッサとは、旧教会スラヴニック語で「車輪(wheels)」の意味で、自動車の前身だと言われている。カレッサの歴史は古くスペイン統治時代の18世紀にフィリピンに移動手段として導入された。一般乗客の人数は3人という少人数乗車用であり料金的には割高で一般に裕福な層が利用する。13歳の時からカレッサの馬を操る御者を41年しているトンド出身のBoy(54)さんは、カレッサ主から200ペソでレンタルをして9:00~20:00間営業をして700ペソの売上になるそうだ。ちょっとそこまで乗せてとお願いしてみた。料金は3人で70ペソ、約3㎞先のビノンド(Binondo)という華僑中心の総合卸問屋街まで乗せて行ってくれるとのことで、小生とスラムの子ども2人は、カレッサに乗って小旅行を楽しんだ。
▲現在マニラにカレッサは約200馬車走っている
▲カレッサの車輪の間に水と糞入れのバケツが吊るしてある
▲スモーキーマウンテン本住宅からビノンド教会までBoyさんのカレッサに乗せてもらった
▲中華街を走るカレッサ
▲カレッサの馬の目隠しは、横に大きなトラック等が来ると怖がるので
前だけ見えるようにしてある
カラフルなヒヨコ [文化]
この押し車のくじ引きは子どもの遊びで、スモーキーマウンテン本住宅だけにあるのではなく、フィリピンのどこの地方にもある遊びです。まず1ペソをここが当りそうだなという所に置く。台に色のついた箇所やスペード、ハート、クラブ、ダイヤ、数字、アルファベットにも賭けることができる。次はくじを引く。このくじは手製で、小さな紙切れにいろんな模様が糊で書いてある。くじを引いたときは何を引いたかはわからない。そのくじを水の中に入れると、手製のくじが水に染みていろんな色や数字、アルファベットやトランプの模様が浮かび上がってくる。浮かび上がった模様と1ペソを賭けた所が同じであれば、景品にカラフルなヒヨコがもらえる。
▲手前の子どもが、親の手伝いをしてこの遊びを仕切っている。
▲色のくじ袋(左上)と、数字、アルファベット、
トランプの模様等のくじ袋(右上)に分かれている。
▲カラフルなヒヨコが景品である。
ハッピーフェスタ!! [文化]
スモーキーマウンテン本住宅<バランガイ(行政最少地域)128,129>では復活祭(Easter Sunday)の日が、毎年地域のお祭り(Barrio Fiesta)になる。一年に一回のお祭りとあって、住民も皆大喜びである。本住宅の家庭では、お母さんたちが自慢の多彩な料理を作り、親族や友人をもてなす。借金をしてでも、大盤振る舞いをする。明日から借金を返すために働かなきゃと、言いながらも住民の人たちは楽しそうである。
▲早朝5時、復活祭の行事が始まる。
▲キリスト像とマリア像が出会い、天使がマリア像に、
掛っているショールをとると、大歓声。
▲スモーキーマウンテン本住宅は、お祭りである。
▲本住宅のビルデングごとに、子ども達を対象にしたゲームが、開催される。
▲皆、お祭りを楽しんでいる。
▲ビルディング内で若者たちも、飲みに徹している。
▲スモーキーマウンテンの元ゴミ集積場を背に、
キリスト像のお披露目パレードが行われる。