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台風「フランク」の被害 [番外]

6月22日マニラ首都圏を襲った台風「フランク」(台風6号)により首都圏北部のカマナバ地域のマラボン市とナボタス町の低地の1,385世帯が避難、数カ所で停電も発生、軽量高架鉄道が運行停止となるなど大混乱した。マラボン市のおよそ90%が浸水、市内主要道路は軽車両が通行できない状況。台風による停電で、22日の午前中には軽量高架鉄道(LRT)1号線、2号線、エドサ通り沿いの首都圏鉄道輸送(MRT)が不通となった。ニノイ・アキノ国際空港(NAIA)、旧マニラ国内空港では国際線、国内線全便が欠航となり、数千人の出発客が足止めとなった。この台風による死者の数は全国で498人に達した。このうち身元が確認されたのが221人、残りの277人はまだ身元が確認されていない。負傷者は288人、行方不明者は263人となっている。21日にはロンブロン州のシブヤン島沖でフェリーが転覆したが犠牲者は含まれていない。乗客と乗組員700人以上が行方不明となっている。被害の大きかった西部ビサヤ地方での洪水は244万3,646人に影響を与え、このうち29万3,438人が避難所生活を送っている。西部ビサヤ地方だけでも148万7,106人が影響を受け、18万4,991人が避難所に移った。中でもイロイロ州が最も被害が大きく、67万3,088人が影響を受け、5万2,397人が避難所に逃れた。最大の被害は西部ビサヤ地方で、22万9,512ヘクタールの米作地が被害を受け、被害額は4億943万4,000ペソに達するという。コーンの被害は、特にバタンガス州、カビテ州、ケソン州、マスバテ州、セブ州がひどく、総額628万ペソになると推定されている。ピア18、トンドのゴミ集積場に形成するスラム街のバロンバロン(継接ぎ細工の家)の数十軒が、突風で飛ばされたり雨漏れするなどの被害に遭った。また、スモーキーマウンテン元ゴミの山の麓にある野菜農園の温室のビニールが飛ばされた。

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▲ピア18、トンドのゴミ集積場入口のぬかるんだ道路

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▲バロンバロン(継接ぎ細工の家)が台風の被害に遭った

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▲バロンバロンを造り直す

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▲竹の柱に竹の梁を渡し屋根にシートを張る

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▲元ゴミの山の麓にある野菜農園の温室のビニールが飛ばされた

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▲野菜農園の温室のビニールが飛ばされた


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