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自殺の背景に貧困 [報道]

11月10日まにら新聞から抜粋した記事は、ミンダナオ地方ダバオ市で、わずか12歳の少女が自宅で首をつり自殺していたのが見つかった。残されていた日記などから、少女の衝撃的な死の背景に家庭の「貧困」があったことが分かり、大きな社会反響を巻き起こしている。この少女は、小学6年生のマリアネット・アンパーさん。2日午後3時ごろ、ダバオ市マアー・バランガイ(最小行政区)の自宅で、首にナイロンひもをくくりつけて死んでいたのが見つかった。地元ラジオ局によると、マリアネットさんは1ケ月以上、学校に行っておらず、食事も隣人らが与えていた。両親は健在だが、2人とも失業状態で、収入はほとんどなかったという。マリアネットさんは自殺した前日、両親に学校へ支払うためとして100ペソ(現在レート260円)をくれるよう求めたが、家には現金がなかった。マリアネットさんはその日は学校へ行かず、翌2日午後、自宅で自殺を図ったとみられる。その後、ベッドの枕の下などからマリアネットさんの日記とテレビ番組、ウィッシュ・コ・ラン(私の願い)にあてた手紙(未投函)が見つかった。そこには、「両親が職を得られるように」「家庭の生活が良くなりますように」「学校に通えるように」など、マリアネットさん一家を取り巻く困窮状態が赤裸々につづられていた。日記にはマリアネットさんの涙でぬれたような跡も残っていた。少女の自殺という衝撃性と貧困状態を書いた日記の内容が地元メディアに報じられると、少女への同情に加え、貧困対策の必要性などを訴える声が高まった。レビリア上院議員はマリアネットさんの早すぎた死を悼み、「2度と同じ悲劇を起こしてはならない」と語るとともに、「貧困が動機で国民が自殺をしている」として、政府に対し実効性のある貧困対策の早期実施を強く求めている。


ラナン地区ラウレル通りにある
 「グランドリーガルホテル」の屋上からダバオ市内を望む
 (本文と関係ありません)


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