チャコール [仕事]
フィリピンで家庭料理の焼き物等に一般的に炭が使われていたり、貧困地区では炭で料理を作る。 トンド地区ピア18のゴミ集積場隣地のスラム街、バランガイ(最少行政地区)105のダマヤン(Danmayan)地区で、Bisente(38)さんは、リユースをして炭を生産している。ゴミ集積場で拾った廃材や、工場の産業廃棄物の廃材を炭にしている。地面にトタンを敷き廃材を配列よく並べてから、上にトタンを乗せ上から土を被せる。所々に空気の流通を良くするための鉄パイプを取りつける。火を入れてから12時間後、真っ白な煙が立ち上り、24時間後に炭になる。一袋250ペソの販売価格で、一週間に平均50袋を生産する。売上は、約12,500ペソになるが、産業廃棄物の廃材の仕入れを半額分の6,250ペソを40日でブンバイ(インドの人の金貸し)に返済している。毎週継続的に、この炭作りが出来るという保証はない。材料が入手出来なかったり、材料仕入れの借金が出来なかったり、雨期になり雨が続くと生産できない。
▲炭を作る原材料(写真左側)と完成品の炭(写真右側)
▲炭生産工程は、原材料を入れ、トタンを載せて、土を被せ火を入れる
▲この仕事を始めて6年になるBisenteさん(右)と奥さん(左)
▲炭の出荷
2007-06-18 00:52
コメント(6)
24時間ならかなり早く効率がいいと思います。廃材というのもあるのでしょう。
炭焼きは窯を空けたらすごい煙が出ますが、目立たない夜間にでも作業かな。
炭で焼く料理は高級感がありますが、ここでは逆なのが面白いです。
建築資材の有効利用だと思いますが、法規制が激しくマニフェストを持ち出す日本ではできないですね。
しかしインド人、頑張りますね。
by mac (2007-06-18 06:36)
いや~~勉強になるな~~!!
建築廃材の再利用としては・・・良いですね!!
日本も・・・それ・・・許すべきですね!!
by MASAYA (2007-06-18 15:46)
mac様
昼間も焼いています。小生も依然勘違いしていたのですが、ゴミ集積場から、自然発火して燃えていると思っていたら、炭生産する際に出る煙でした。
by トシ (2007-06-18 23:56)
MASAYA様
お金になることを探すことのプロ集団みたいです。
by トシ (2007-06-18 23:57)
トシ様
昼間に煙とは、おおらかな国民性ですね。
先進国の常識が通じないというか、本当のカルチャーショックを感じます。
現代の日本人にとって欧米よりも同じアジアでのカルチャーショックが大きいと思います。
by mac (2007-06-19 06:45)
mac様
生活が掛っているので、朝や夜もなく炭生産を行っていると思います。
by トシ (2007-06-28 09:27)