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国連ミレニアム開発目標達成は困難 [報道]

11月25日まにら新聞から抜粋した記事は、比国家統計調整委員会(NSCB)はこのほど、フィリピンが2015年までの達成を目指して掲げた「国連ミレニアム開発目標」8項目のうち「初等一般教育」「母親の健康改善」の2目標を実現する可能性が極めて低いとして、一層の努力を政府関係期間に勧告した。NSCBによると、「初等教育」については、小学校への就学率が1990当時の99.1%から2005年には84.4%まで低下。一方、小学6年生まで学業を続ける児童の全体に占める割合は90年の69.7%から05年には70%まで増えたが、伸び率が低すぎるという。また、15歳から24歳までの青少年層における識字率は90年の96.6%が現在まで全く改善されていない。「母親の健康」では、出産時の母親の死亡率は90年の10万人に対する209人が06年には162人まで減ったものの、改善率が国連の設定速度の半分にも至らず、遅すぎるとしている。また、出産時に医師、助産婦など保健専門家が立ち会う率は改善され。05年には63.7%となったが、国連が掲げた100%には2015年までに到達しそうにもない。その他の「ミレニアム目標」では、フィリピンは「幼児(5歳以下)死亡率の減少」「環境保全」「開発のための世界との連携」は達成可能。ただし、1歳以下の子どもに対する、はしかの予防接種実施率は90年の77.9%が05年に83.7%に上がったものの国連の求める100%を達成するにはテンポが悪いという。NSCBによると、フィリピンが達成に向けてまず順調なのは、「貧困と飢餓の撲滅」「男女間の平等達成と女性の能力向上」「HIVその他の疾病対策」の3目標という。フィリピンは「国連ミレニアム宣言」(2000年)の調印国となっている。


ピア18トンドゴミ集積場でゴミを拾う子どもたち
 (本文に関係ありません)


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エコ廃棄物法の実態調査を [報道]

環境保護団体や弁護士らが、エコロジカル廃棄物管理法(共和国法9003)の実施状況を調査するよう上院と行政監察院に求めた。環境保護団体などは、マニラ首都圏から投棄される、1日およそ1,848トンのゴミのボリュームのゴミを受け入れているリサール州ロドリゲス町の処分場をめぐる問題で首都圏がゴミ危機に陥る可能性があるとの懸念から、地方自治体や関係政府機関の法律に基づく対応が不十分だと非難している。


リサール州ロドリゲス町の廃棄物投棄場(MMDAより)

 


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大統領、貧困対策に追加支出 [報道]

11月8日のフィリピン・インサイド・ニュースより抜粋、アロヨ大統領は7日、政府の今年度貧困対策強化策の一環として、飢餓対策のためさらに10億ペソを拠出するよう命じた。マニラ市内のホテルで開かれた飢餓対策特別委員会会議で、10億ペソを速やかに拠出するようアンダヤ予算管理省長官に命じたもので、政府の飢餓軽減プログラムの実施に関係する政府機関に直接拠出されるという。会議に出席したヤップ農業省長官は大統領に最新状況を報告、農業省ではすでに3,000キロのアクセス道路建設および修復目標を達成し、さらに5,000キロの整備を準備していると述べ、10億ペソの追加歳出により年内に全国で売店8,000カ所を建設する目標は達成できると保証した。一方、ラプス教育省長官は、社会福祉開発省による学校食糧プログラム(FSP)の下で幼稚園から小学校に通う児童を持つ貧困世帯に1日当たり1キロの米を配布(4カ月間)していると語った。(Star)


ピア18トンドのゴミ集積場に、バラックを作り生活をする家族
   (本文に関係有りません)


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自殺の背景に貧困 [報道]

11月10日まにら新聞から抜粋した記事は、ミンダナオ地方ダバオ市で、わずか12歳の少女が自宅で首をつり自殺していたのが見つかった。残されていた日記などから、少女の衝撃的な死の背景に家庭の「貧困」があったことが分かり、大きな社会反響を巻き起こしている。この少女は、小学6年生のマリアネット・アンパーさん。2日午後3時ごろ、ダバオ市マアー・バランガイ(最小行政区)の自宅で、首にナイロンひもをくくりつけて死んでいたのが見つかった。地元ラジオ局によると、マリアネットさんは1ケ月以上、学校に行っておらず、食事も隣人らが与えていた。両親は健在だが、2人とも失業状態で、収入はほとんどなかったという。マリアネットさんは自殺した前日、両親に学校へ支払うためとして100ペソ(現在レート260円)をくれるよう求めたが、家には現金がなかった。マリアネットさんはその日は学校へ行かず、翌2日午後、自宅で自殺を図ったとみられる。その後、ベッドの枕の下などからマリアネットさんの日記とテレビ番組、ウィッシュ・コ・ラン(私の願い)にあてた手紙(未投函)が見つかった。そこには、「両親が職を得られるように」「家庭の生活が良くなりますように」「学校に通えるように」など、マリアネットさん一家を取り巻く困窮状態が赤裸々につづられていた。日記にはマリアネットさんの涙でぬれたような跡も残っていた。少女の自殺という衝撃性と貧困状態を書いた日記の内容が地元メディアに報じられると、少女への同情に加え、貧困対策の必要性などを訴える声が高まった。レビリア上院議員はマリアネットさんの早すぎた死を悼み、「2度と同じ悲劇を起こしてはならない」と語るとともに、「貧困が動機で国民が自殺をしている」として、政府に対し実効性のある貧困対策の早期実施を強く求めている。


ラナン地区ラウレル通りにある
 「グランドリーガルホテル」の屋上からダバオ市内を望む
 (本文と関係ありません)


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