ドライフィッシュ [仕事]
元のゴミの山スモーキーマウンテンのあったころから、ドライフィッシュ(魚の日干し)売りを始めて20年になるベテランのLajaさん(47歳)(写真左)。朝5時に起きてスモーキーマウンテン本住宅からジープニー(庶民の足としてジープを改造した乗り合いの車)で約15分の所にあるナボタス地区魚の卸問屋に毎日買い出しに行く。朝早く問屋に行く理由は2つある。新鮮な魚が入手出来ることと、朝日が昇る前までに魚の開きの下ごしらえをするそうだ。開きにした魚を天日に干したら終わりかというとそうではないらしい、お腹をすかした猫が魚の日干しを取りに来るので見張っていなければならないので、オチオチご飯もゆっくり食べられないとボヤいていた。魚の日干し以外の魚の酢漬けや燻製にする作業が終わると、夕方5時からスモーキーマウンテン本住宅の青空市場で販売を始める。朝仕入れた魚が全部売れて利益が500ペソになる。Lajaさんは、一日でいいからゆっくり休みたいと言っていた。
▲ミルクフィッシュ(バグース)の酢漬けを並べるLajaさん
▲鰯の燻製5匹25ペソ(左上)、鰺のひらき3匹25ペソ(右上)、
鰹の酢漬け1匹75ペソ(中央下)、バグースの燻製1匹15ペソ(右下)
グリーンマンゴ [仕事]
2年前から、スモーキーマウンテン本住宅でグリーンマンゴの露天販売を始めたJosephさん。1日の仕入れは300ペソ、売上が300ペソある。家族6人が贅沢は出来ないけど食べていけるという。グリーンマンゴ丸一個分が10ペソ、半分が5ペソ、小さく切ったものが1ペソである。おもに子どもたちが買いに来る。グリーンマンゴは熟れていないマンゴで、皮をむくと芳醇な香りの鮮やかな青い果肉で酸味が有り グリーンマンゴにバゴーン(沖アミの塩辛)を付けて食べる。
▲この商売の前は、ゴミ拾いをしていたというJosephさん
▲小さく切ったグリーンマンゴ(左)一個分(中央)半分切り(右)
ソフトクリーム [仕事]
連日の猛暑で、スモーキーマウンテン本住宅の子どもたちに大人気なのがソフトクリーム。二種類のチョコ味とバナナ味が有り、コーンかカップのどちらかを選択できる。1つ5ペソ。カラースプレーチョコとチョコシロップのトッピングをプラスすると7ペソになる。このソフトクリーム売りを始めて2年になるMammyさん。一日売上の平均は、約3,000ペソになるという。中古のソフトクリームベンデングマシーンを10年前に200,000ペソで購入したそうだ。資本が有る人はビジネスに強い。 (1ペソ2.5円)
▲スモーキーマウンテン本住宅に一軒だけあるソフトクリーム屋さん
▲ソフトクリームにトッピングをかけるMammyさん
コレッグレッグ [仕事]
手製の乗り物コレッグレッグ(Kolegleg)を運転するのはKanbalさん(37歳)。数十年前からゴミ拾いをして生計を立ててきたが、コツコツ貯めたお金で発電機用の中古エンジンと部材を購入して、自分で作ったという自慢のコレッグレッグ。運賃は約1Km1人20ペソ、4人から同じ方向であれば10ペソになる。6:00~18:00まで仕事をして1日の収入が平均400ペソ。ガソリン代100ペソを引いて1日の収入が300ペソになる。コレッグレッグの運転を始めてから安定した生活収入が得られるので、5人の子どもにも、3食ご飯が食べさせれるようになったと言っていた。
▲発電機用エンジンを積んだ手製のコレッグレッグ
▲大きな荷物も運搬できるし、雨季の大洪水でも、
スイスイ走れると自慢していた
道具の手入れ [仕事]
ゴミ収集場で再利用、再加工が可能なゴミを拾って、拾ったゴミを仕分けして、分類別に中間業者に売って収入を得る仕事である。そのゴミを拾うのは手では拾わない。鉄製のL字型の引っ掻き棒「カラヒッグ(Kalahig)」で、瓶、缶、鉄くず、プラステック、ビニール、廃品等を引っかけて、拾ったゴミを袋や竹籠に収める。休憩時間にカラヒッグを紙やすりで砥ぎ、ゴミを引っかけやすいようにしているとAidaさん(下写真)はいう。どんな仕事でも道具の手入れが必要なんだと教わった。
▲L字型の引っかき棒「カラヒッグ」で、ゴミを引っかける。
▲カラヒッグの先を、紙やすりで砥いでいる。
ゴミ捨て場の移動式喫茶 [仕事]
ゴミ捨て場でゴミを拾っている人を、対象に移動式喫茶をしている Janeさん。(写真中央)ゴミを拾って貯めたお金を元手に始めてから5年になる。パン、飴、お菓子、手製の粉を混ぜたジュースとビニール袋に詰めた水で商売をしている。1日平均100ペソぐらい(日本円の換算は2.5円)の収入になるそうだ。ゴミを拾っている時よりも、今の方が体力的に疲れないと言っていた。