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チャコール [仕事]

フィリピンで家庭料理の焼き物等に一般的に炭が使われていたり、貧困地区では炭で料理を作る。 トンド地区ピア18のゴミ集積場隣地のスラム街、バランガイ(最少行政地区)105のダマヤン(Danmayan)地区で、Bisente(38)さんは、リユースをして炭を生産している。ゴミ集積場で拾った廃材や、工場の産業廃棄物の廃材を炭にしている。地面にトタンを敷き廃材を配列よく並べてから、上にトタンを乗せ上から土を被せる。所々に空気の流通を良くするための鉄パイプを取りつける。火を入れてから12時間後、真っ白な煙が立ち上り、24時間後に炭になる。一袋250ペソの販売価格で、一週間に平均50袋を生産する。売上は、約12,500ペソになるが、産業廃棄物の廃材の仕入れを半額分の6,250ペソを40日でブンバイ(インドの人の金貸し)に返済している。毎週継続的に、この炭作りが出来るという保証はない。材料が入手出来なかったり、材料仕入れの借金が出来なかったり、雨期になり雨が続くと生産できない。


▲炭を作る原材料(写真左側)と完成品の炭(写真右側)


▲炭生産工程は、原材料を入れ、トタンを載せて、土を被せ火を入れる


▲この仕事を始めて6年になるBisenteさん(右)と奥さん(左)


▲炭の出荷


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マニキュア、ペディキュア [仕事]

スモーキーマウンテン本住宅グリーンハウスで、夫婦で商売を始めたRobert(30)さんとRuby(26)さん。グリーンマンゴ、サントールの果物とタピオカのジュースとおかしを販売している。2日に一回、500ペソ分を仕入れる。一日の売上は、平均300ペソになる。奥さんのRubyさんは、マニキュア、ペディキュアを一回30ペソで、一日に平均5人にする。Robertさんは、以前ゴミ収集をしていた時は、まとまったお金が手に入らなかったが、今は安定収入が日銭で入るので、生活が楽になったというRubyさん。子ども(6)にもお金が掛けられるようになったそうだ。


▲Robertさん(中)とRubyさん(右)


▲Rubyさんはマニキュアとペディキュアをする


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中華風ラーメンの小盛 [仕事]

スモーキーマウンテン本住宅で7:00~10:00掛けてマミ(Mami)の移動販売をするNoel(35)さん。5年前にビサヤ地方貧困都市からマニラにやってきた。仮設住宅の隣地のゴミ集積場でゴミを拾って生計を立てていたが、資本金を徐々に貯めて、3年前にマミの移動販売を始めた。Noelさんは、地方の貧困都市で小さいころから、親の務めていた安食堂の手伝いをしていたので、手料理は手慣れたものだという。地方ではバッチョイ(Batchoy)呼ばれるとんこつベースにした、焼きにんにくの風味を効かせたスープに、中華麺。豚肉、レバー、万能ねぎをトッピングした中華風ラーメンの小盛である。マニラでは、マミと言う。毎日400ペソの食材を買い、平均600ペソの利益を得る。10:00~16:00はゴミ集積場に場所を移し販売して歩く。ゴミ集積場でもNoelさんのマミは大人気で、昼食には長い列が出来るほどである。1杯10ペソで、お持ち帰りはビニール袋に入れてもらえる。


▲マミの販売を始めて3年になるNoelさん


▲マミのお持ち帰り用のビニール袋にスープを入れる


Noelさんの田舎から連れてきた闘鶏、
 何所へでも一緒に連れて行く闘鶏


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サコ集め [仕事]

毎日、スモーキーマウンテン本住宅から仮設住宅隣地にあるゴミ集積場に通って、ゴミを拾うことで生計を立てているChare(28)さん。主に鉄屑、空き缶とサコ(お米が入っていたプラ系の袋)を収集する。拾ったサコは、本住宅の横に流れるエステロ・デビタス川で汚れを洗い流す。きれいになったサコは本住宅の空き地で天日干しをしてから、サコ1袋2ペソで買い取ってもらう。サコは1ヶ月で約2,000ペソの収入になる。その収入の一部は兄弟の学費を支援しているそうだ。Chareさんは、まだ独身であと2人の兄弟が卒業したら、結婚する相手を見つけると照れながら言っていた。


▲洗ったサコを干すChareさん


▲きれいに並べられたサコ


▲サコを10枚ずつ束にして、10束を一つにまとめてしばる

 


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アイスクリーム売り [仕事]

暑い日、子どもたちに大人気なのがアイスクリーム。「チリンチリン」とベルを鳴らしながらアイスクリームの入った台車を押して移動販売しているVioさん(52)。スモーキーマウンテン本住宅から近隣の小学校や子どもたちが集まる場所に出向いて、アイスクリーム売りを初めて12年になる。Vioさんの前職は運転手。契約が切れ職が無くなったので、貯めたお金でアイスクリームを入れる台車を購入した。手作りアイスクリームの1週間分の材料費は1,200ペソ。販売価格は、プラスチック容器5ペソ、コーン5ペソ、パンアイス5ペソ。8:00~18:00の営業時間で、1日の売上は300ペソになるという。乾季の暑い時期はアイスクリーム売りをして、雨季になるとゆで卵売りに変わるという。


▲アイスクリーム売りを始めて12年になるVioさん


▲アイスクリームを入れた台車(日差しが強く被写体が影になる)


▲手作りアイスクリーム3種類、アイスクリームというよりはシャーベットに近い舌ざわり


▲アイスクリームを買いに来た子ども


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自警団 [仕事]

フィリピンのバランガイ(行政最少地区)にバランガイ・タノッド(Barangay Tanod)という自警団がある。スモーキーマウンテン本住宅には、バランガイ・タノッドA、Bチームが有る。各チームは24人で構成されていて7:00~19:00はAチーム、19:00~7:00はBチームがバランガイの警備にあたる。日中はこれといって事件等はない。夜の警備で起こるケースは、夫婦げんか、青少年のシンナー遊び、酔っ払っての喧嘩、勢い余って人を刺してしまう等がある。事件が起こると住民たちからの明確な情報を得て警備にあたる。犯罪を犯すとバランガイホールに留置され警察に引き渡される。このバランガイ・タノッドは皆ボランティアで参加している。


▲バランガイ・タノッドは4人一組で行動する


▲警備はトライシクルで巡回する


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スクラップショップ [仕事]

スモーキーマウンテン仮設住宅の隣地ゴミ集積場でゴミを拾った人たちは、1日単位で拾ったゴミの分別作業を行う。ゴミは約16種類に分別される。分別されたゴミは袋詰めにして重量を計る。秤で重さを計ることをタガログ語でティンバン(Timbang)という。ティンバン=スクラップショップとゴミ集積場では同位語になっている。このティンバンの仕事を始めてから8年なるJosephさん(45)は、分別済みのゴミを売りに来る人を待ち、分別済みのゴミの種類と重さで買い取る。買い取った分別済みのゴミは、種類別のリサイクル業者に転売して利益を得る。


スクラップ買取単価 (各1kg)(1ペソ=2.55円)5月16日現在


▲拾ったゴミの分別作業をする(ペットボトルラベル剥がし)


▲Joseph(写真左)さんのスクラップショップ


▲スクラップの重量を計る


▲種類別に買い取ったスクラップ


▲リサイクル業社に転売をするスクラップショップ

 

 

 


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ジャパニーズ・スィート・コーン [仕事]

「ジャパニーズ・スィート・コーン、甘いよ、甘いよ」とお客さんに声をかけるLindaさん(34)(写真右)は、スモーキーマウンテン本住宅で「トウモロコシ売り」を始めて3年になる。約100本のトウモロコシを1,000ペソで仕入る。ジャパニーズ・スィート・コーンがフィリピンで栽培され市場に出るようになってから約3年経つ。ジャパニーズ・スィート・コーンは、甘くて人気がある。塩茹でしてちょっと大きめなトウモロコシは12ペソ、普通サイズは10ペソ、半分が6ペソ、3/1サイズは3ペソで販売している。一日で約100本のトウモロコシを完売するそうだ。ニコニコ笑いながら「今日は325ペソ儲けたわ」と嬉しそうなLindaさん。人柄の良いLindaさんの周りにはいつもお客さんがいる。


Lindaさん(写真右)はトウモロコシをいつも完売する


売れたら竹串を刺して、仕上げにバターと塩をつける


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BBQ [仕事]

BBQと書いてバーベキューと読む。スモーキーマウンテン本住宅で、BBQ露天販売を始めて2年になるAceさん(34)とJoyさん(30)。2人でお昼過ぎからジープニーに3回乗り継いで、片道1時間掛けてBBQ卸問屋まで仕入れに行く。一日の仕入れ予算は500ペソと決めている。仕入れをして帰宅するとJoyさんは、すぐ食材に竹串を刺してプラスティックの籠に並べる。Aceさんは、炭に火をいれると午後4時から開店となる。一番先に売れるのは、豚の血を固めたBBQ、1本に3ケ付いて1ペソである。一日の儲けは約300ペソになる。家族4人で贅沢をしなければ食べていけるそうだ。


▲BBQ露天販売をするAceさん(写真左)とJoyさん(写真右)


▲焼きあがった豚の血BBQに酢を付けるお客さん


鶏の頭3ケ1本7ペソ(写真上)、豚の血の塊3ケ1本1ペソ(写真右)
 赤いソーセージ1本7ペソ(写真左下)、鶏の頭と首1本8ペソ(写真中央下)


▲鶏の腸1本2ペソ


▲豚の皮1本3ケ5ペソ


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トライシクル [仕事]

トライシクル(Tricycle)には、トライシクルのナンバープレートが有り、地域で指定された公道を走ることが出来る庶民の足である。125CCのオートバイの横にサイドカーが付いており、運転手さんはお客さんを乗せ目的地まで運ぶのが仕事である。スモーキーマウンテン本住宅にP.H.TODA TERMINALというトライシクル乗り場がある。15人のトライシクル運転手さんたちで組織されており、順番に列に並びお客さんを待つ。2~3時間待つことはざらであるという。運賃は約1Km1人20ペソ、4人から同じ方向であれば10ペソになる。7:00~19:00まで仕事をして1日の収入が平均300ペソ。


▲P.H.TODA TERMINALという組織が出来て2年になる
 この組織に入らないと、スモーキーマウンテン本住宅から
 お客さんを乗せることが出来ない


▲お客さんを乗せるのに2~3時間は待つのはざらにあるという


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