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コレッグレッグ [仕事]

手製の乗り物コレッグレッグ(Kolegleg)を運転するのはKanbalさん(37歳)。数十年前からゴミ拾いをして生計を立ててきたが、コツコツ貯めたお金で発電機用の中古エンジンと部材を購入して、自分で作ったという自慢のコレッグレッグ。運賃は約1Km1人20ペソ、4人から同じ方向であれば10ペソになる。6:00~18:00まで仕事をして1日の収入が平均400ペソ。ガソリン代100ペソを引いて1日の収入が300ペソになる。コレッグレッグの運転を始めてから安定した生活収入が得られるので、5人の子どもにも、3食ご飯が食べさせれるようになったと言っていた。


▲発電機用エンジンを積んだ手製のコレッグレッグ


▲大きな荷物も運搬できるし、雨季の大洪水でも、
 スイスイ走れると自慢していた


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マニラ公演 [報告]

昨夜メラルコシアターにて「母なる大地の子どもたち」のマニラ公演があった。「環境破壊に歯止め!」をテーマに創作舞踊から始まり、山岳民族の踊り、モスレムの踊り、フィリピンの祭りの舞踊18演目を披露した。1時間30分に亘る公演であった。出演したのは、2000年に初めて日本公演に参加した旧メンバーから、2007年アメリカ公演に参加する新メンバーの総勢37人が舞台に立った。エンディングでは、メンバーが舞台で着ている衣装を脱いで、衣装を畳んでいく。衣装を脱いだメンバーは、Tシャツと短パンの普段着になり「パライソ(楽園)」の歌を歌うと、観客は目頭をハンカチで拭っていた。そして大喝采で幕を閉じた。マニラ公演は終わったが、明日からアメリカ公演のリハーサルは続く。


▲メラルコシアターのロビー


▲「マラカス・アット・マガンダ」の創作舞踊


▲「クマトン」フィリピンの祭りの舞踊


▲舞台で衣装を脱ぎ普段着になり
 
「環境破壊をしません」と言う誓いをするメンバー

 


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スラム街のマンション [生活]

行政管理の住宅、スモーキーマウンテン本住宅がスモーキーマウンテンゴミ収集場跡地ある。 スモーキーマウンテン撤去前の住民を対象に、本住宅入居の権利が与えられる。ゴミ収集場を整地して造られた5階建ての建物が21ビルディング(棟)立ち並んでいる。1ビルディングには、120ユニット(室)あるので、全ビルディングのユニット数は、2,520ユニットある。1ユニット当たりの平均人数が7人なので、17,640人の人達が、この本住宅で生活している。入居者はユニットを購入することになるが、1階が140,000ペソ、2階が80,000ペソ、3階が65,000ペソ、4階が40,000ペソ、5階が35,000ペソを入居者の年齢と条件にもよるが、20~30年のローンを支払う。(1ペソ2.5円)
この本住宅には、2003年10月~2004年3月にスモーキーマウンテン仮設住宅の住民が転居した。


▲1週間ほど前、塗装されたばかりのビルディング


▲ビルディング事に色が違う。中央にはバスケットコートがある。


▲グリーンビルディングと呼ばれているビルディング3~10

 


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アウトドアクッキング!? [食物]

スモーキーマウンテン仮設住宅の隣地にあるゴミ収集場にて、昼食のおかずを料理していたので覗いて見た。作っていたのは、「チキンアドボ」というフィリピン料理の煮込みである。酢と醤油で味付けをして、隠し味に胡椒、にんにくが使われている。具のチキンを入れてから、酢と醤油と油を入れる。煮崩れするから沸騰するまで具を触ってはいけないそうだ。このアウトドアクッキングで出来た料理は、野外食堂の一品としてテーブルに並べられる。


▲左下の鍋で料理をしている。


▲鍋に具のチキンが入り、酢と醤油が足される。


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道具の手入れ [仕事]

ゴミ収集場で再利用、再加工が可能なゴミを拾って、拾ったゴミを仕分けして、分類別に中間業者に売って収入を得る仕事である。そのゴミを拾うのは手では拾わない。鉄製のL字型の引っ掻き棒「カラヒッグ(Kalahig)」で、瓶、缶、鉄くず、プラステック、ビニール、廃品等を引っかけて、拾ったゴミを袋や竹籠に収める。休憩時間にカラヒッグを紙やすりで砥ぎ、ゴミを引っかけやすいようにしているとAidaさん(下写真)はいう。どんな仕事でも道具の手入れが必要なんだと教わった。


▲L字型の引っかき棒「カラヒッグ」で、ゴミを引っかける。


▲カラヒッグの先を、紙やすりで砥いでいる。


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アロヨ大統領 [人物]

今日、グロリア・マカパガル・アロヨ大統領がスモーキーマウンテンを訪問した。現地NGO「サンデワアン・レーニングセンター」の母体のサンバヤナン・クリスチャーノ(Sambayanang Kristyano)教会のミサに出席した。教会のベン神父は、アメリカから寄贈のあったコンピューターを他の地域へ寄贈してプログラムの拡大報告をした。


スモーキーマウンテン本住宅住民と握手をするアロヨ大統領


▲PCプログラムの展望をアロヨ大統領に伝える教会ユースグループ


▲スモーキーマウンテンに黒塗りの車とセキュリーティカー


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母なる大地の子どもたち [告知]

スモーキーマウンテンで生まれ育った子どもたちの民族舞踊団母なる大地の子どもたち」(Mga Anak ni Inang Daigdig)は 1993年に結成され、過酷な生活環境下で生き抜く子どもたちへ、母なる大地の一員であるという使命感を持ち、民族や自然との平和的共存や世界共通の生活ビジョンを教える事から始った。メンバーは、厳正なオーディションと様々なトレーニングを通り抜け、選ばれた子どもたちによって構成されている。1995年~2006年までに10回に及ぶ海外公演(オーストラリア、アメリカ、ドイツ、日本等)を実現した。
今後の公演日程は、4月18日(水)にマニラ公演のメラルコシアター<Meralco TheaterOrtigas Ave. Pasig City19:00開演>。その後、海外公演として5月2~25日までアメリカ公演の日程になっている。


▲「母なる大地の子どもたち」のメンバー稽古風景


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ゴミと宝石 [雑感]

スモーキーマウンテンと呼ばれるゴミ集積場(21ヘクタール)は1994年に閉鎖した。1995年におよそ3500世帯の住民は、行政がアロマ、トンド地区に設置した無償のスモーキーマウンテン仮設住宅(Smokey Mountain Temporary Housing)に移住をした。その後、行政の事業としてスモーキーマウンテンのゴミ集積場の一部のゴミを撤去して、スモーキーマウンテン本住宅(Smokey Mountain Permanent Housing)を建設した。

私は、スモーキーマウンテン撤去前の1990年からスモーキーマウンテンのゴミ収集場に通い、住民と寝起きを共にして写真を撮り続けた。その写真集が1993年に出版された「ゴミと宝石」(第三書館)。


▲写真集 フィリピン・スモーキーマウンテンの子供たち
 「ゴミと宝石」


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カラフルなヒヨコ [文化]

この押し車のくじ引きは子どもの遊びで、スモーキーマウンテン本住宅だけにあるのではなく、フィリピンのどこの地方にもある遊びです。まず1ペソをここが当りそうだなという所に置く。台に色のついた箇所やスペード、ハート、クラブ、ダイヤ、数字、アルファベットにも賭けることができる。次はくじを引く。このくじは手製で、小さな紙切れにいろんな模様が糊で書いてある。くじを引いたときは何を引いたかはわからない。そのくじを水の中に入れると、手製のくじが水に染みていろんな色や数字、アルファベットやトランプの模様が浮かび上がってくる。浮かび上がった模様と1ペソを賭けた所が同じであれば、景品にカラフルなヒヨコがもらえる。


▲手前の子どもが、親の手伝いをしてこの遊びを仕切っている。


▲色のくじ袋(左上)と、数字、アルファベット、
 
トランプの模様等のくじ袋(右上)に分かれている。


▲カラフルなヒヨコが景品である。


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貴重な水 [生活]

スモーキーマウンテン本住宅の各ユニットに、トイレと兼用のシャワールーム、台所の流しがある。そこには水道の蛇口はあるものの、蛇口をひねっても水は一滴も出てこない。1ユニット、2ユニットの話ではない、全本住宅の水が出ないのである。昨年3月から約1年断水をしている。各ビルディング毎に水道代管理者が、各ユニットを毎日回って水道代を一日10ペソを回収する。回収された水道代は、月に一回、バランガイ(行政最少地域)の水道料金担当者に支払われる。バランガイ水道料金担当者は、受け取った水道料金を水道局に支払うのが、通常の流れである。ことの始まりは、この水道料金が、水道局に支払われていないので、水道局は断水をしているのである。断水して困るのは住民である。本住宅内で盗水をしたホースの先から、止まることを知らない水を、コンテナーに詰め各ユニットに運んでいる。でも、支払われていない水道料金はどこへ消えたのやら?



▲各ビルデングに4つある住宅局の貯水タンクであるが、断水中である。


▲ホースから水が出続けている。


▲水の入ったコンテナーを、各ユニットに運ぶ。


▲貴重な水なので大人一人1杯のバケツの水で、水浴びをする。
 子どもは身体のサイズによって、水の使用量が決められている。

 トイレは小の時は流さず、大の時に流す家庭が多い。

 


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