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スモーキーマウンテン仮設住宅 [雑感]

マララ川(Marala River)とエステロ・デ・ヴィタス川(Estero de vitas)2本の川の河口に挟まれた海岸沿いのマニラ市トンド地区イスラ・デ・バルゥト(Isla de Balut)を、行政は1954年戦争の産物、瓦礫の処分場に指定した。そこは昔、貝や魚を取る漁師街だったが、瓦礫の処分が終わった後もマニラから出てくるゴミを継続的に処分した。その後、ゴミ集積場になり、ゴミの山からは蓄積したガスが自然発火して白煙を上げるようになった。ゴミの山は高さ40メートル、広さ21ヘクタールに及び、スカベンジャー(ゴミを拾い、分別して換金して生計を立てる人)がバロンバロン(継接ぎ細工の家)を建ておよそ3500世帯、およそ20,000人の人たちが40数年に渡って暮らしていた。そしてスモーキーマウンテンと呼ばれるゴミ集積場は1994年に行政の指示によりゴミ集積場を閉鎖した。1995年ラモス大統領政権が「クリーン・アンド・グリーン」2000年都市開発計画の一環として、およそ3500世帯のスモーキーマウンテンの住民は、行政がトンド地区アロマに設置した無償のスモーキーマウンテン仮設住宅(Smokey Mountain Temporary Housing)に移住をした。行政の事業としてスモーキーマウンテンのゴミ集積場の一部のゴミを撤去して、スモーキーマウンテン本住宅(Smokey Mountain Permanent Housing)の建設が始まった。初めは2年の仮設住宅滞在期間としていたが、エストラダ大統領政権に変わり、大統領が汚職をし、アロヨ副大統領が繰り上げ大統領になった8年後の2003年に本住宅が完成し、仮設住宅住民は本住宅に移住した。 その後、31ビルディング(棟)ある仮設住宅には、他所の地区から流入したスクワッター(違法占拠住民)が、この仮設住宅に住み込んでいる。住人の数は把握出来ていない。


▲スモーキーマウンテン仮設住宅のビルディング


▲仮設住宅には電気も水もない


▲仮設住宅のスクワッター(違法占拠住民)の人たち


▲通路等誰もメンテナンスをしていない


▲陽気なスクワッター(違法占拠住民)の人たち


▲仮設住宅住人と家財道具

 


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