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母乳の授乳率 [保健]

フィリピンで低下傾向にある母乳による授乳率を高めるため、保健省(Department of Health)が、昨年5月に改正した母乳代用商品を宣伝規制する大統領命令代51号(通称ミルク令)が発令された。改正ミルク令は、世界保健機構(WHO)が出している母乳代用商品を販売に関する国際規約に沿い、2歳以下の子ども(1986年の旧ミルク令では1歳以下)を対象に、「栄養価が高く、頭が良くなる」等とした母乳代用商品の宣伝等を禁止した。WHOによると、フィリピンにおける生後4~5ヶ月の乳児への母乳による授乳率、1998年の20%から2003年には16%と低下した。日本の授乳率は最新の統計で36%、インドネシア51.9%、タイ5.4%となっている。フィリピンでは5歳未満の子どもが年間16,000人死亡し、主な原因は栄養不良であり、0歳児の死因の60%にあたる。またWHOと国連児童基金(ユニセフ)は家庭での母乳代用商品の不適切な調理、飲料水の不衛生さ等が、下痢等を引き起こし、死因ともなっていると警告した。


▲公共の場でも堂々と赤ちゃんに母乳を与えるお母さんが増えている


▲ピア18のゴミ集積場で赤ちゃんに母乳を与えるお母さん


本住宅で抱っこした赤ちゃんに母乳をあげながら昼寝をするお母さん

 

 


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