SSブログ

元ゴミ山で野菜づくり [仕事]

元廃棄物処分場のスモーキーマウンテンの山の上で新しい試みが始まった。バナナ、パパイヤ、キャッサバ芋等の苗を植えて収穫を待つDodong(39)さん。Dodongさんは1983年に貧困地方からマニラに出てきて、職に就けずスモーキーマウンテンにやってきた。以前はゴミを拾って生計を立てていたが、子どものころから地方で農業を手伝ってきた事もあり、スモーキーマウンテンの山で農業をすることを思いついた。廃棄物処分場の土は肥えていて、農作物を作る土壌に適してるという。現在、芋の収穫が有り一日200ペソの収入になる。朝から晩まで廃棄物処分場跡の農地で農作物づくりと草刈りに精を出す。


▲元廃棄物処分場のゴミの山で野菜作りに励むDodongさん(左)


▲元ゴミの山に苗床を作り芋の苗を植えた


▲元ゴミの山の番人小屋(左)とハンモック


コメント(6) 
共通テーマ:blog

マニラ港 [雑感]

マニラ湾の海岸沿いを走るロハス大通り(Roxas Boulevard)を北に向かって走って行くとリサール公園(Rizal Park)が見えてくる。リサール公園を過ぎると右手にイントラムロス(Intramuros)が見える。その先のサークル(Anda Circle)を越えるとボニファシオ・ドライブ(Bonifacio Drive)と道路の名称が変わる。道沿いの右手にはサンチャゴ要塞(Fort Santiago Park)が見える。サンチャゴ要塞は、イントラムロス城内の北西の一角にあってパシッグ川に面している。パシッグ川はラグナ湖からの流出河川でメトロマニラを蛇行してマニラ湾に流れ込んでいる。このパシッグ川に架かるロハス橋を越えるとデルパン(Delpan)になり、高架を過ぎるとラディアル10通り(Radial Road 10)と呼ばれている。左手にはピア(Piar)1~18ハーバーまでマニラ港が続く。マニラ港は、3つの港で構成されている。北港は、内国内貿易港で、フィリピン庶民の足であるフェリーのターミナルとなっている。南港は、外国貿易港であり、大型客船や在来船、コンテナ船が就航している。ターミナル港は、国際コンテナターミナルである。フィリピン近海は、マラッカ海峡を経由し欧州・中近東と、日本を含む北東アジア地域を結ぶ主要航路上の中間に位置し、東アジア地域の国際貨物船の多くが航行する世界有数の海域となっている。


▲マニラ湾


▲サラゴサ・ゲート


▲マニラ港


▲モリオネス・ゲート


コメント(4) 
共通テーマ:blog

チャコール [仕事]

フィリピンで家庭料理の焼き物等に一般的に炭が使われていたり、貧困地区では炭で料理を作る。 トンド地区ピア18のゴミ集積場隣地のスラム街、バランガイ(最少行政地区)105のダマヤン(Danmayan)地区で、Bisente(38)さんは、リユースをして炭を生産している。ゴミ集積場で拾った廃材や、工場の産業廃棄物の廃材を炭にしている。地面にトタンを敷き廃材を配列よく並べてから、上にトタンを乗せ上から土を被せる。所々に空気の流通を良くするための鉄パイプを取りつける。火を入れてから12時間後、真っ白な煙が立ち上り、24時間後に炭になる。一袋250ペソの販売価格で、一週間に平均50袋を生産する。売上は、約12,500ペソになるが、産業廃棄物の廃材の仕入れを半額分の6,250ペソを40日でブンバイ(インドの人の金貸し)に返済している。毎週継続的に、この炭作りが出来るという保証はない。材料が入手出来なかったり、材料仕入れの借金が出来なかったり、雨期になり雨が続くと生産できない。


▲炭を作る原材料(写真左側)と完成品の炭(写真右側)


▲炭生産工程は、原材料を入れ、トタンを載せて、土を被せ火を入れる


▲この仕事を始めて6年になるBisenteさん(右)と奥さん(左)


▲炭の出荷


コメント(6) 
共通テーマ:blog

マニキュア、ペディキュア [仕事]

スモーキーマウンテン本住宅グリーンハウスで、夫婦で商売を始めたRobert(30)さんとRuby(26)さん。グリーンマンゴ、サントールの果物とタピオカのジュースとおかしを販売している。2日に一回、500ペソ分を仕入れる。一日の売上は、平均300ペソになる。奥さんのRubyさんは、マニキュア、ペディキュアを一回30ペソで、一日に平均5人にする。Robertさんは、以前ゴミ収集をしていた時は、まとまったお金が手に入らなかったが、今は安定収入が日銭で入るので、生活が楽になったというRubyさん。子ども(6)にもお金が掛けられるようになったそうだ。


▲Robertさん(中)とRubyさん(右)


▲Rubyさんはマニキュアとペディキュアをする


コメント(6) 
共通テーマ:blog

黒い海 [雑感]

マニラ港のピア18(Piar)というハーバーが一番端にある。そこには国内線の海上貨物船が着き、荷物の積み下ろしが行われる。ピア18の港の隣は10ヘクタールの埋立地があり、1999年から仮のトンド地区ピア18のゴミ集積場になっている。そして生活排水が流れ込むエステロ・デ・ヴィタス川の下流で海に繋がっていて、海水は真っ黒で海はゴミだらけである。海岸線沿いにはバロンバロン(継接ぎ細工の家)が立ち並び、スクワッター(違法占拠住民)の人たちもゴミを海に捨てている。海洋汚染がとても気になる。フィリピンの漁資源に与える影響はどうなんであろうか。その他にも、あらゆる環境汚染、破壊問題が経済成長の影で環境対策は、後手に回り環境問題は事実上取り残されているように思う。


▲ピア18の入口にある会社の看板


▲エステロ・デ・ヴィタス川のゴミの川で水浴びをする子どもたち


▲ピア18の船着場はゴミだらけである


▲ピア18の海岸線沿いはバロンバロン(継接ぎ細工の家)が立ち並ぶ


コメント(5) 
共通テーマ:blog

ジャンパー [雑感]

スモーキーマウンテン本住宅の南側に車が一台やっと通れるスペースのゲートがある。ゲートの手前まではバランガイ(最少行政地区)129である。本住宅よりもスラム化していて、スクワッター(違法占拠住民)が居住している。表の通り以外は、路地に入ると人が一人やっと通れる広さで、迷路になっている。表通りの脇に電柱が立っていて、電柱を見上げると電線がクモの巣のように張廻っている。「ジャンパー」(Jumper)と呼ばれる盗電があるらしい。ジャンパーとは、電気の配線などに違法接続して無料で使用する行為のこと。電気料金は、メーターが取り付けられていて電気の消費量に基いて料金が設定されているが、フィリピンの電気料金はアジアでもトップクラスの高額で、日本と余り大差がない。やはり盗電は貧困から来る問題だと思う。


▲右側の電柱の上の方にメーターが付いている


▲電線がクモの巣みたいである


▲電線が張廻っている


コメント(8) 
共通テーマ:blog

けんぱ遊び [文化]

スモーキーマウンテン本住宅で、子どもたちがピコ(Piko)という、「けんぱ遊び」をしていた。一人一個の目印を持って、じゃんけんで勝った人から、チョークで描かれた一番下のマスに目印を投げて入れる。目印がマスに入ったら、片足けんけんで自分の目印の入っているマスを飛ばして次ぎに跳んで行く。3つ並んだマス目は、右から左に順に飛んでいく。最後のマスまで行ったら、両足を開いたままで向きを変えて折り返えす。戻る際に手を伸ばして、片足のままの姿勢で目印を取る。最後のマス目まで、一番先に辿り着いた人が、後ろを向いて目印を投げれる。目印がマスに入れば、☆印を描き、目印が入った人だけが、その☆印マスに両足で入れる。その他の人は☆印のマスに入れない。最初の人が失敗したり、1回休みになるまで続け、最後のマス目まで、先に着いた人が勝ちになる。ピコ遊びを見ていて、小生の小さい頃を思い出した。TVゲームもない時代、何人か人が集まると始めたのが「かかしけんぱ」で、地面に木の棒で、「かかし」を描き、平たい石を「かかし」のマスに投げて、片足けんけんをしてよく遊んだ。今の日本の子どもたちもTVゲームではなく、「けんぱ」で遊んで欲しいものである。


▲ピコ、日本のけんぱ遊びによく似ている


▲このような外遊びから学ぶルールも必要だ


▲ピコをする子どもたち


▲小生も「かかしけんぱ」を子どもたちと一緒にやってみた

 


コメント(2) 
共通テーマ:blog

5/6(ファイブ・シックス) [習慣]

スモーキーマウンテン仮設住宅と本住宅で融資ビジネスをするRobert(35)さん。インドのニューデリー出身のRobertさんは、ケソン市に在住し、14年前からスモーキーマウンテンの廃棄物処分場の住民に融資を行ってきた。フィリピンでは5/6(ファイブ・シックス)といい、利息(金利)を得る目的で、個人への資金需要者に金銭を貸し出す。ローンというよりは、個人向けの小額のサービスなのでキャッシングなのかもしれない。借り手は、事業の運転資金(売掛金入金までの肩代わりとなる資金需要等)、事業用の資産(設備等の購入)家電製品、生活必需品等購入の為の資金需要が発生した場合に、融資を受けることが多い。返済は、資金を借りた場合は40日間で元利定額返済方式で返済する。各返済日において、一回の返済額が毎回同額の返済方式である。例を上げると、資金需要者は1,000ペソ借りるとすると、毎日30ペソを返済する。40日後の返済日には1,200ペソ支払い、利息を200ペソ払ったことになる。物の場合60日で返済する。例を上げると、需要者が扇風機が欲しいとするとRobertさんは、扇風機を1,000ペソで仕入れる。その扇風機を需要者に毎日35ペソの請求をする。需要者は、60日後の返済日には2,100ペソ支払うことになる。フィリピンでインドの人のことをブンバイ(Bumbay)と呼ぶが、ブンバイの人は商売が成就で、Robertさんの顧客はスモーキーマウンテン周辺だけで約2,000人に上るという。Robertさんは、今日もドライバー付きのオートバイで集金に駆け回っている。


▲スモーキーマウンテンの融資ビジネスマンのRobertさん(写真右)


▲ニューデリーからフィリピンに来たばかりのオートバイ運転手(写真左)


コメント(4) 
共通テーマ:blog

独立記念日 [雑感]

6月12日はフィリピンの独立記念日である。独立記念日(Independence Day)とは、1897年米西戦争勃発を機に、スペインに対する武装蜂起による革命政府を樹立していたエミリオ・アギナルド将軍が1898年6月12日にカビテ州カウィトでフィリピンの独立を宣言し、自らフィリピン共和国初代大統領に就任した。政府も同日を祝日に定め、毎年記念行事を行っている。今年は連休になるように月曜日の昨日、振替休日になり、フィリピン政府主催によるフィリピン独立109周年を祝う一大セレモニーが行われた。マニラ市リサール公園のキリノ・グランドスタジアムでは、パレードが開催され、フィリピン文化センターでは、民族舞踊が披露されフィリピンの国民は記念日を祝った。フィリピン文化センターの帰り、ロハス通りを走っていると、バクララン教会向いのマニラ湾の海岸埋立地のスラムが整地されていた。そのスラムはモスレムの約750世帯、約5,000人のスクワッター(違法占拠住民)が居住していたが、6月8日に強制撤去されたばかり。行き先の無いスクワッターは、現在モスクで生活をしている。近々モスクも撤去されると住民の人が言っていた。急なことだけにモスクにいる人たちは路頭に迷っている。


▲マニラホテル前に貼られた独立記念日のストリーマー


▲フィリピン文化センターで、民族舞踊を披露する


▲バクララン教会正面


▲モスクの周りに約750のバラックがあったが撤去された


▲ロハス通りから仮橋を渡ってスラムに行く


コメント(4) 
共通テーマ:blog

階層社会 [文化]

フィリピンの階層社会は、よく A,B,C,D,E の5段階に分類される。富裕層は、A の三角形頂点の5%は、家族の年間収入100万ペソ以上。中間層のB,C、約35%は、家族の年間収入40万ペソから100ペソ万まで。貧困層のD は、家族の年間収入10万ペソから40万ペソまで。最貧困層と称せられるスクワッター(違法占拠住民)はE で、家族年間収入10万ペソ以下である。D層とE層をあわせると、国民の約60%に及ぶそうだ。5人家族で月収5,000ペソ以下が貧困層と定義づけされている。フィリピンと日本の物価水準と比較すると5分の1であるが、人口増加率が2.36%、一人あたり国民総生産(GNP)1,232ドル、国内総生産(GDP):976億ドル、国内経済成長率が5.1%、(2005年、中央銀行、国家統計局等)のこの国での賃金収入は低水準であると思う。そして富裕層と貧困層の間の経済的格差が開きすぎている。(ペソ≒円換算レート2.61)6月11日現在


▲マカティ市の高層ビル


▲マカティ市ビジネス街


▲マカティ市高級住宅街(写真中央)

 


コメント(4) 
共通テーマ:blog

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。